第1回「言葉ダイエット」を読み、僕がいかに言葉デブだったか
はじめに
緊急事態宣言延長により、自宅がいることが多くなっている時期。
一個人として、またアッシュ社員のひとりとして、何ができるのか考える時間が多くなりました。
そんな中、本を読んだり、文字を書いたり、企画を考えることが、僕の中でワクワクする。シンドいことも多いです・・・(笑)
そんな時上司や先輩にも背中を押してもらいました。
機会をいただきありがとうございます!ここに、アッシュ浅見による、【コトバのおすそ分け】を立ち上げました!ビジネス書やエッセイ・小説など、様々なジャンルの本を紹介していきたいと思います。みなさんのまいにちの生活に、気づきや温かみを与えられたら。温かく見守っていただけると幸いです。
第1回は、橋口幸生さんの「言葉ダイエット」をご紹介したいと思います。
紹介にあたり、発売直後に読み終えたのですが、今一度読み直してみました。橋口さんは電通のコピーライターで、スカパーやプリッツをはじめ、みなさんが知っている企業のコピーを担当している方です。
本書は、社会人の早い時期に出合えていたらなぁと思ってしまうほど、良書です。今回、本書を体現すべく、ぜい肉をそぎ落としできるよう、紹介したいと思います。
では、まいりましょう!!
目次
- 自己紹介
- ビジネス文書が長くなる理由
- 1文は40~60文字以内
- 人によって解釈が分かれる表現を使わない
- 言葉ダイエット、浅見がやってみた
- 「おもしろい」とは、「発見」があること
- 三幕構成
- さいごに
自己紹介
名前:浅見 健太郎(あさみ けんたろう)
生年月日:1985/06/12
年齢:34歳
出身地:埼玉県(ギリ埼玉)※翔んで埼玉はみたことありません。笑
生い立ち:本ページ最後に、こんな人なんだな、感じていただきたく、書かせていただきました。読んでいただけたら、幸いです。
ビジネス文書が長くなる理由
見出しを見た瞬間、「これ、自分だ」と感じました。(P16)僕は話すのが苦手なので、メールを送る際、妙に長くなってしまう。かなり痛いところを突かれました。
理由は2つあります。
ひとつは、読んでもらえる前提にいるから。
みなさんも思い当たる節、ありませんか。1枚にもりもりに文章を入れてしまうこと。しかし、みなさんが読み手になった時、端から端まで読んでますでしょうか。ななめ読みしていませんか。一生懸命作っても、読みにくければ即離脱されます。
もうひとつは、ページをめくり「えっ?」って本当に思いました。(笑)※ぜひ本書を読み進めてみてください。それは、あなたが真面目で、能力が高いから。
情報を確実に伝えたい
目上の人に失礼がないように
専門用語をつかいたい
ちょっとカッコつけたい
読んで「ギクッ」となったあなた、安心ください。(笑)本書で橋口さんは、むしろ優れたビジネスパーソンの素養がある証拠と言っています。すべてを知りたい方は、ぜひ本書を読んでください。それが難しい方は、自分がタメになったこと書いていくので、このまま読み進めていただけるうれしいです。
1文は40~60文字以内
仕事をしていると、見かけませんか?
「いつ、 。がつくのなぁ。」という一息つかせない文章。
本文より例文を、ご紹介します。(本書P19)
一度、ゆっくり読んでみてください。
例文
ブランドのSNSアカウント運営でフォロワーとエンゲージメントを深める上で大切なことは、フォロワーが多く、影響力の大きいインフルエンサーを選び、中期的な視野で運用することです。しかしインフルエンサーを選ぶ際には、フォロワー数だけではなく、そのブランドとストーリーを共有しているインフルエンサーを選ぶ必要があります。
文全体の修正は、ぜひ本書を読んでいただければと思います。
ここでは、1文目に着目。
この文章には、
(1)ブランドのSNSアカウント運営でフォロワーとエンゲージメントを深める上で大切なことがある。
(2)ひとつは、フォロワーが多く、影響力の大きいインフルエンサーを選ぶこと。
(3)もうひとつは、中期的な視野で運用すること。
1文目に3つの内容が含まれています。ひとつの文章に書く内容を、ひとつに絞るだけでだいぶ読みやすくなったのではないでしょうか。これは「一文一意」という、文章を書くときの基本になります。新聞記者は、記事を書く際、40~60文字以内というルールを守っているそうです。
何字以上を長いと感じるかは、人や職場によって異なります。自分に合った文字数を探し、その範囲内におさめるよう挑戦してみましょう!
余談になりますが、会話の中でも感じませんか。聞いているうちに、心の中で「いつ、切れるんだよ。」っていう会話。文章はもちろんですが、会話の中でも大事にしたいと、僕は思っています。
人によって解釈が分かれる表現を使わない
カタカナ語を、他の人にしっかり説明できる人って、どれくらいいるのでしょうか。
今回の新型コロナでも、たくさんのカタカナ語が誕生しました。
クラスター、オーバーシュート、ロックダウン、パンデミック、ソーシャルディスタンス、テレワーク、
リモートワーク・・・・
テレワークとリモートワークに関しては、違いが区別されていないように感じます。ビジネスでも業界によって存在する単語もあると思います。使う時は、意味を統一するようにしましょう!
言葉ダイエット、浅見がやってみた
まずは、こちらをご覧ください。
厚生労働省が発表した、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策の概要になります。
正直、読む気になりましたか?
僕は開いた瞬間、そっとPCのCtrl+wを押しました。(笑)
読む気をゼロにする、破壊力…
入るだけ書いて、読み手を考えていない資料ですよね。
「僕だったらと、どうする?!」と考えてやってみました!!
概要なので、前提を大切にし、何をやるのかを、ここをしっかり伝えることが必要と感じました。
今回は本書と同様、画像や記号ナシ、文章のみで考えてみました。
枚数は増えましたが、何をするのかは、スッキリしたのかなと思います。また、各項目の説明は、別紙でさらに分かりやすくまとめると、実際説明する場合、具体的な内容もスッと入りやすいのかなと思います。
「おもしろい」とは、「発見」があること
橋口さんは、おもしろいの言葉の定義を明らかにしています。
【人によって解釈が分かれる表現を使わない】内でもお話ししましたが、「おもしろい」というと、笑いをとると理解されがちです。文章を書く際のおもしろいは、読み手に発見を伝えること。
さらに橋口さんは、本書の中で「発見」を、主観的発見と客観的発見の2つに分けています。「主観的発見」とは、人の気持ちの中にある発見。「客観的発見」とは、外にある発見、読み手に知らない事実。
スカパーのコピー、浅見家(主観的発見)の場合を考えてみました。
父がガッツポーズする人だと、テレビが教えてくれた。母が黙る人だと、テレビが教えてくれた。
父親がガッツポーズをするところなんて小さいころ、見たことありませんでした。ただ、子どものころゴールデン帯でやっていた巨人戦を仕事から帰ってきたら必ず観る父親。逆転した際、晩ごはんを食べている横で小さくガッツポーズしているのを見つけた時は、子どもながらに驚いたのを思い出しました。
一方、母親の場合。今までは静かになりましたが、小学校のサッカー試合の時、監督よりも大きな声で僕たちに指示を出す。またサッカー合宿の夜、大人たちが飲んだ後、酔っぱらって子どもたちの部屋に入り、同級生や後輩に抱きつくような母親。本当恥ずかしかったのを、書いている今でも思い出します。 今なら、セクハラですね…。(笑)そんな母親も、月9や韓流ドラマが始まると、ご飯中の会話をピタッとやめる。
食べながら父親と僕が話していると、「うるさいっ!!」とよく言われていました。
みなさんのご家庭ならではの主観的発見、ありますよね。ぜひ、考えてみてください。 今後、「おもしろい=発見」と捉え、発信したいと思います。
三幕構成
実は、ここまで各ブロック、この三幕構成を意識して作成してきました。
例えば、「言葉ダイエットを、浅見がやってみた」の場合、
第一幕(導入):こちらをご覧ください。
第二幕(本題):僕でやってみた!
第三幕(まとめ):やってみた感想
といった具合にまとめていました。いかがでしたか。
本書内で、世界的に有名なスターウォーズもこの三幕構成で出来ていると、言っています。
見たことないので、自分は分からないですが…(橋口さん、すみません…)
自分の好きな映画「ダイハード」(1988年公開)の場合考えてみました。(わかる人、もっと少ないかも(笑)) 金曜ロードショーでよくやってましたよね。
第一幕:主人公のニューヨーク市警のジョン・マクレーンは、別居中の妻ホリーに会うためロサンゼルスにやって来る。
第二幕:参加した高層ビルのパーティー会場に、ラスボスハンス率いる犯罪グループが登場。狙いは、ビルにある大金。マクレーンは警察に助けを求めるもイタズラだと疑って取り合ってもらえないので、犯罪グループひとりずつ倒すことを決意。途中、人質がマクレーン妻ホリーと判明。ハンスはホリーを拉致し、マクレーンに投降を促す。
第三幕:マクレーンはハンスを屋上まで追い詰める。マクレーンとハンスは取っ組み合いになり、ハンスは単身ビルから落下して死亡。
三幕構成にまとめられますね。
本書に書いてある通り、三幕構成の方が書きやすい!!
みなさんもご自身の好きな映画やドラマを、三幕構成を使って友人・知人に紹介してみてください。
さいごに
第1回は、橋口幸生さんの「言葉ダイエット」をご紹介しました。
読むだけで終わりにするのではなく、
自分で考え、みなさんにおもしろいことを発見・伝えることは自分の中でも大切なことを3つ学びました。
ひとつは、どこにハッとして発見があったのか。
もうひとつは、ひとつの文章に書く内容は、ひとつに絞ると、読みやすくなること。
最後は、自分以外の誰かを、どれだけ思いやれるか。
言葉は誰でも、扱えるからこそ、伝え方が大事。
メールやチャットツールでの連絡が増えている今、全員が意識する必要があると思います。
ひとつひとつのコトバを大切にされている橋口さん、ならではのお話でした。
本当にありがとうございます。
次回以降も、発見・読みやすく・どれだけ思いやれるかを念頭に、ご紹介していきたいと思います。
本ページ冒頭で、紹介した僕のこれまでの生い立ちを、こういった機会に書いてみました。
お時間ある方は、読んでいただけるとうれしいです。
一人っ子で育ち、小中はサッカーをしていました。中3の時、Jユースと戦い、高校は無理と思い、高校からなぜかテニス部へ。(←今でもやるきっかけが思い出せません(笑))
大学に進んでも、テニスは続けましたが、ほとんど飲んでるか、バイト生活でした。テニスはちゃんとやっていたので、飲みサーではないはず・・・。そんな生活を送ったせいで、4年の時、48単位履修できる中、46単位取らないと卒業できないという絶体絶命の中、友達と当時の彼女のおかげで、無事卒業。
新卒で、イベント制作会社に入社。仕事を通じて、コピーライターの存在を知る。会社が骨董通りにあり、当時の宣伝会議のビルが近いこともあり、1年後コピーライター養成講座を受講。100名近くいる受講生の中で、課題ごとによかった人がもらえる金のエンピツを1本でももらえなかったら、諦めようと思い受講へ。幸い2本いただけたことで、転職活動へ。しかし、なかなか採用にはならず、クリエイティブの方に近づいて学ぼうとCM制作会社へ入社。スタジオに段ボール引いて1・2時間寝て、また撮影。といった働き方改革を無視の環境を耐えるも、やはり自分で考えたいと思い、転職活動へ。なんとか拾っていただき、コピーライター生活がスタート。家電のカタログやWEBサイトのコピーを中心にやっていました。そんな時、紙・WEBだけではなく、映像もしたいと思っていた2016年の秋、アッシュと出会いました。
実は、アッシュ入社半年前、人生の中で一番つらかったことがありました。椎間板ヘルニア発症と7年近く付き合った彼女と破局。ある日の朝、起きようとしたら背中に激痛が走り、ベッドから全く動けず。会社に事情を説明、救急車を呼ぶのが恥ずかしく、タクシーを手配。半年かけ治りかけたのころ、彼女と結婚の認識のズレからお別れすることに。治療中、何度もお医者さんから「完治したら、痩せた方がいい」と言われるほど、太っていたので、あの痛さを2度と味わいたくないという決意のもとダイエット開始。アッシュ入社するまでの半年で、最大‐25㎏減、体脂肪も一時10%以下!に。親や地元に友達に病気と疑われるほど、痩せました。これを機に、筋トレは今でも継続中。
入社後、人生初の転勤で大阪へ。2017年の1年間を大阪で過ごしました。歩行者と自転車の距離近いなぁとか、妙に隣の人との距離が近いなぁとカルチャーショック(笑)を受けながら、生活。2018年より東京オフィスに勤務。コピーライターだけではなく、制作進行・ライブ配信のディレクションなども担当しております。