MENU
トップイメージ トップイメージ

BLOG

広告効果を高める キンシ宗正「懸賞クロスワード」広告

2020.08.20
  • LINE
  • Twitter
  • Facebook

1925(大正14年)8月、京都の酒造メーカーのキンシ宗正の「懸賞クロスワード」広告は、読者を参加させる当時新しいタイプの広告手法だ。問題を解くために読者は広告を熟読し、キンシ宗正の特色を繰り返し読むことになる。クロスワードはアメリカから日本へ渡ってきた。当時の読者は夢中になって問題に取り組んだと思われる。横の鍵、縦の鍵がクロスする言葉の謎解きは、当時モダンに写っただろう。

クロスワードの枠は酒ビンの形をしている。その中に「キンシ」の文字が浮かび上がる。商品特性を説明するコピーがすべて回答の文字になる抜け目のなさで、広告効果は絶大。豪華賞品で釣るよりもクロスワードという仕掛けの新鮮さ、面白さで読者の興味を惹きつける。

キンシ宗正とって、面白いギミックをする会社というブランディングの一助にもなったかもしれない。

現在、キンシ宗正のようなギミック(仕掛け)のある広告は多い。

1つご紹介したいと思います。
約10年前、スウェーデンの駅にコカ・コーラの広告が出稿されました。それは、 エスカレーターを使う人にはコカコーラ・ライト(カロリーオフ)を、階段をのぼる人にはコカコーラを勧める仕掛け。ここを通った方には、おそらく両方目に入ってくる。行きかう方々に、自分で考えさせる素晴らしいコミュニケーション方法だと思いました。

キンシ宗正は、日本の先駆けといっていいのかもしれないですね。

By:浅見 健太郎

お問い合わせ

CONTACT

電話アイコン
TOKYO
03-5288-5972
電話アイコン
OSAKA
06-6356-1800