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明治製菓「おれ、ゴリラ」広告
1972年(昭和47)10月の明治製菓(現・明治)「おれ、ゴリラ」は、景品であるゴリラにキャンペーンの全てを絞った大胆な広告。
新聞広告は「おれ、ゴリラ」「おれ、景品」をキャッチフレーズに、景品のゴリラの体型やぬいぐるみの扱い方、質感などゴリラの説明だけしかコピーに記されていない。テレビCMでは、「おれ、ゴリラ。おれ、社長の代理」と発言し堂々とスターぶりを発揮した。
普通のペットではないゴリラを景品したところがユニーク。
「ネコより、デカいゾ」「おれ、スター。テレビに出てる。」など、ゴリラに語らせる手法が面白い。
この年の10月下旬、中国からパンダか来日。それをきっかけに動物を使ったテレビCMが目立ち始めたが、「おれ、ゴリラ」は癒し系のとは違う、強烈な存在感を主張した異色のキャンペーンだ。
参考図書:宣伝会議 岡田芳郎 「日本の歴史的広告 クリエイティブ100選」