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三越呉服店「ファッション・ショウ」広告

2020.09.03
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流行の発信地としての百貨店への志向

1927年(昭和2)9月21日の三越呉服店(現・三越呉服店ホールディングス)の「ファッション・ショウ」広告は日本におけるはじめてのファッション・ショウの告知である。広告には『水谷八重子嬢、東日出嬢、小林延子嬢の三女優が、当時特製にして今秋流行のみたる魁たる「染織逸品会」の新衣装を着け、艶麗花の如き姿で、ホールの舞台に現れ、優美な舞踊を演出いたします』と書いてあります。

三越呉服店はすでにデパートメントストアの姿を整えつつありましたが、ファッション・ショーという新しいイベントによって流行発信の場となった。人気女優を登場させ、新衣装をデモンストレーションする話題性のある販売促進の手法でもある。

1927年は「モボ・モガ」(モダンボーイ・モダンガール)が流行語になり、都市の近代化とともに新しい風俗が街に現れた。

小田急の新宿・小田原間が開通し、日本初の地下鉄が浅草・上野間に開通し、新宿中村屋にカレーライスが登場した。

都市が広がり、町から新しい話題が生まれるような時代であった。

参考図書:宣伝会議 岡田芳郎 「日本の歴史的広告 クリエイティブ100選

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