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森永製菓:438万通を集めるキャンペーン広告

2020.06.15
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1957年(昭和32)4月から6月に行われた森永製菓「森永のエンゼルは…男の子?それとも女の子」クイズキャンペーンは、大きな話題になった。60日間で438万5000通という驚異的な応募数を記録。投票の多い方を正解にするところがミソだがキャラメル・チョコの外箱に答えを書いて送るため、販売に直結するキャンペーンだった。

結果、「男の子」が245万通を集めた。自社のマークに注目を集め企業への親しみを増す狙いは成功した。

この広告では、「男の子か女の子」という他愛ない問題設定が若い人たちの会話の材料となった。商品の魅力も応募者を増やす大きな要因になった。

エンゼル賞に乗用車ダットサン(4名)をはじめ、特賞に撮影映写機セットまたは白黒テレビ(10名)、1等全音オルガン、サイクリング車、テープレコーダー、ダイヤ指輪、8ミリ撮影機(いずれか1品)など、当時大衆の憧れの品が並んでいた。

エンゼル賞のダットサン

なお、1962年「不当景品類及び不当表示防止法」制定により、景品付き販売は規制を受けるようになった。現在キャラメルを買って車が当たるようなキャンペーンはできない。

この年、有楽町にそごう百貨店、数寄屋橋ショッピングセンターが開店し、「有楽町で逢いましょう」がヒットソングになった。石原裕次郎さん主演映画が月1本で製作され、一躍人気者になっていった。


WORKSについては下記より、ご覧ください。

https://a-sh.co.jp/works/workscat/all/

参考図書:宣伝会議 岡田芳郎 「日本の歴史的広告 クリエイティブ100選

by:浅見 健太郎

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