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東芝 ステレオ「ボストン」「音楽は世界のことば」広告

2020.09.08
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「音楽は忘れようとしても忘れられない思い出を作ってしまう。」
寺山修司さんの書いたキャッチコピー。

1971年(昭和46)9月から12月にかけて、東芝ステレオ「ボストン」の広告として、掲載された5回シリーズ「音楽は世界のことば」は寺山修司さん自らの主宰する天井桟敷ヨーロッパの費用を捻出するための広告会社担当者に売り込んだ企画。「ヨーロッパの当代の文化人に寺山さん自らインタビューし、コピーを書き、写真を撮り、文化人直筆サインをもらってくる」という企画内容。

寺山修司さんは、詩人・劇作家・映画監督・エッセイスト・競馬評論家など広いジャンルで活躍した方。エッセイ『家出のすすめ』にけしかけられ家出をした若者は数多いと言われるほど、稀代のアジテーターでもあったと言われている。当時のヨーロッパでは、寺山修司さんの前衛劇作家としての評価は極めて高く、多く作品が上演された。日本よりヨーロッパの芸術家の間での知名度が高かった。

この企画は「テラヤマ」だから実現したと言われている。寺山さんはヨーロッパ公演の合間に5人にインタビューし、原稿を作成した。

キャッチコピーは、インタビュー記事というよりエッセイと捉えられる内容。元々は新聞広告のために制作されたが雑誌にも掲載され、さらPOPなどにも使用されるほどの人気だった。

参考図書:宣伝会議 岡田芳郎 「日本の歴史的広告 クリエイティブ100選

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