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夢を語る元旦広告
1980年(昭和55年)1月1日のサントリーの広告は、ありきたりな年賀広告ではなく、自由さと喜びが紙面を溢れ、いきいきと生きることをけしかける。元旦の朝の読者に強いインパクトを与えたと言われています。
キャッチコピーは「かくて、陽はまた昇。」
開高健さんがハドソン河で大きなバスを釣り上げいる情景。
ニューヨークという最先端の都市の真ん中に豊かな自然があります。
ボディコピー内の最後、「魚には、いい水が必要だ。人にはいい夢が必要だ。」、そして「魂の海に涸(か)れていないか。」
この広告からは、1年をはじめるにあたって、忙しい日常に考えるきっかけを与えてくれる、そんな広告な気がします。
サントリーの企業広告でありながら、作家開高健さんの個人的なメッセージが発せられているように感じます。
サントリーといえば、不朽の名作がたくさんございますので、ぜひこの機会に振り返ってみてください。
國村隼さんの「家族の絆」シリーズ。
づついて、長塚京三さんの「恋は、遠い日の花火ではない。 」です。
参考図書:宣伝会議 岡田芳郎 「日本の歴史的広告 クリエイティブ100選」
by:浅見 健太郎