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ヤマト運輸「たった2個」広告

2020.09.01
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1988年(昭和63年)1月1日のヤマト運輸の広告は、元旦にふさわしい企業の成長を描いた内容だ。

「昭和51年1月20日 私たちがおあずかりした荷物は たった2個でした」というキャッチコピーは、このビジネスがいかに勇気を持って始められ、苦難を乗り切って現在に至ったかを象徴的に語っている。たった2個から始まった宅急便が、12年後には1日250万個の荷物を運ぶまでに成長した。

成功の秘密をボディコピーは4つの項目で説明しています。

「郵便局さえないところにも、私たちの取扱店があります」。

「荷物があるから営業所をつくるのではなく、ヤマトが店を開くから客が荷物を送るようになる」。ニーズに対応するのではなく、新しいニーズを創出するビジネスの発想は大胆。

「吹雪の中でも、セールスドライバーは走って行きます」。ヤマトの運転手は営業マンであり、コンピューターを扱って客の惣万に応じるサービスの専門家。翌日配達のためにプロフェッショナルとして行動する。

「せっかくの魚がかわいそう。だから冷蔵庫で運びます」。快適さを求める客の欲望をいち早く商品化する着眼点が、今や生活に欠かせない存在にした。

「『私が、クロネコヤマト』。全員経営のサービス精神です。」サービスは結局「人」であり、ヤマトの社員すべてが自分こそヤマトの代表と考えている。

この広告はお客様だけでなく、自社のセールスドライバーに向けた広告でもあったはず。広告に書かれた内容は全社員に徹底したい精神の表れと言える。

参考図書:宣伝会議 岡田芳郎 「日本の歴史的広告 クリエイティブ100選

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