2024年に知るべき動画マーケティングとは?企業で取り入れるときのコツと要点を解説していきます。
動画マーケティングとは?
動画マーケティングとは、自社の商品・サービスを宣伝するために動画を使用して、販売する流れを作ることを指します。
動画マーケティングには、YouTubeやTikTok、Facebook、Instagram、Twitterなどのソーシャルメディアプラットフォームを使って展開することがメインとなりますが、自社のWebサイトやブログ、広告などを利用して、企業のメッセージをより効果的に伝えることもできます。
動画マーケティングの最大のメリットは、視聴者に商品やサービスを視覚的に見せることで、Webサイトよりも、より直観的に理解してもらうことができまることですね。
さらに、ストーリー性を持たせることで、より記憶に残るようになるんです。
ユーザーのエンゲージメント率が高いということは、ビジネスでは非常に効果的なマーケティング手法ということですね!
特に2023年では、ショート動画の需要が伸び、AIが飛躍的に進歩することから、TikTokやYouTubeショートでの訴求がポイントとなります。
この記事では企業が動画マーケティングで「失敗しないための重要なポイント」をまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
手っ取り早く動画マーケティングを進めたい!
本記事でも動画マーケティングのポイントは記載していますが、手っ取り早く動画マーケティングを進めたい方に、無料でオンラインレクチャー(1h)も実施中です。もちろん、現在の課題をお話しいただき、アドバイスもお受けいたします!
広告やWebサイトだけで集客が続くのか?
突然ですが、あなたは「YouTube」と「TikTok」、どちらの視聴時間が長いと思いますか?
実は、2023年、TikTokの平均視聴時間がYouTubeを抜きました。
まだまだYouTubeの方が見られていると思っていました!確かにTikTokはずっと見てしまうかも・・・
情報を取得する方法がガラリと変わる一方、ずっと広告やWebサイトだけの集客が続くでしょうか?
そもそも日本人は広告が嫌いです。きっとあなたもYouTube広告は「スキップ」を連打しますよね?そんな広告も、ある程度はドーピング的に機能しますが、その場限りの集客ではなく、自社で「集客の軸」を持ち、これからのニーズに合った集客に切り替えていく必要があります。
さまざまな手法がありますが、今回はその中から特に伸びると予測される「動画マーケティング」について、内容とやり方を詳しく解説していきます。
検索(SEO)から動画マーケティングに変わる
今までは何か知りたいとき、必ずGoogleで検索していたと思います。
最大のマーケットはGoogleでした。これからも大きなマーケットであることは間違いないですが、SNSの普及とともに、動画での検索が爆発的に伸び始めました。
YouTubeでの検索が急上昇
Googleに並ぶ検索の中心となったのが「YouTube」。
当初YouTubeはエンタメ要素の強いコンテンツでしたが、最近ではHow to動画や解説動画も網羅されるようになり、何か知りたいことがあればYouTubeで検索することがスタンダートになっています。
「ユーザーの用途によって検索ツールを使い分けるようになった」という方が近いかもしれません。
例えば「自転車 パンク 直し方」で検索するとき、GoogleとYouTubeのどちらを使いますか?
おそらくYouTubeと回答する方が多かったはずです。動画は情報量が多く、すばやく正確に情報を得ることができます。文字を読まなくても、情報が視覚的に手に入るようになりました。
検索からAIの提案へ
YouTubeで動画市場が伸びてきている中、TikTokの登場でさらに世間のニーズは変わり出しました。
自身で検索した情報ではなく、AIがあなた好みに選んだ動画から情報をインプットする時代に変わりつつあります。それだけAIの精度が素晴らしいものになったということですね。
そういえば「ショート動画」の相談も多くなりました!社会的なニーズが変わってきているんですね。
より端的に結論を知りたい。そんなせっかちな情報収集となっていることも、動画マーケティングでは重要なポイントです。
動画マーケティングのメリット
そんな動画市場が拡大する中、注目される動画マーケティングには以下のメリットがあります。
- 印象的なメッセージ:動画は視覚的なメッセージを効果的に伝えることができます。
- 長期的な記憶に残る:動画を見た人は、より長期的に情報を覚えています。
- エンゲージメントの向上:動画は視聴者のエンゲージメントを高めることができます。
- ブランドの構築:動画を使うことで、画やテキストよりも容易にブランドイメージを構築することができます。
- ターゲット リーチの向上:動画を使うユーザーが増えたため、圧倒的にリーチ数が増加しました。
- トレンドとAI:ショート動画で情報を得るということが日常になり、その情報選定はAIに任せています。
印象的なメッセージ【動画マーケのメリット】
動画は文字からの情報と全く違います。視覚的に理解できることに加え、耳からも情報を得ることができるので、細かなニュアンスまで伝えることができます。
同じ文章でも強弱を変えたり、表情を変えるだけで重要性が変わってきますよね?動画はそのニュアンスを正確に視聴者へ伝えることができます。
長期的な記憶に残る【動画マーケのメリット】
動画は記事コンテンツの2倍も記憶に残ると言われています。
ちなみに記事を読んでも・・・
20分後には42%の内容を忘れ、
60分後には56%の内容を忘れています。
動画の方が記憶に定着しやすいので、結論、あなたの商品やサービスの訴求ポイントも記憶に残りやすいということです。この辺りのニューロマーケティングについては、そこまで突き詰める必要はありませんが、ポイントを知っておくと効率よく訴求できますね。
エンゲージメントの向上【動画マーケのメリット】
いわゆる顧客とのつながりが強化されやすい・・・と言い換えて大丈夫です。動画の方が印象に残りやすく、記憶に定着しやすいので、もちろん顧客を引き付ける力が強くなります。
ブランドの構築【動画マーケのメリット】
エンゲージメントと同じく、ユーザーの印象・記憶に残りやすいことに加え、動画であれば「人の表情」が見えるシーンも多くなります。著者の表情が分からないブログよりも信頼性を集めやすく、顧客が安心する傾向にあります。
リーチの向上【動画マーケのメリット】
検索市場が大きく変わり、ユーザーは動画での回答を見ることが増えました。何か知りたいときは必ず「ググる」だったのが、「YouTubeで検索」も選択肢になったといっても過言ではありません。
短時間でわかりやすく理解できることから、動画が広がり、私生活の一部になったことから、リーチは比較的向上したといえます。
トレンドとAIの発達 【動画マーケのメリット】
TikTokの爆発的なヒットから、YouTubeもショート動画を取り入れるようになりました。ここから世間のニーズが「より短尺」で「結論だけ」知りたい層が増えたと考えられます。
さらにAIの発達も動画市場の発達につながった大きな要因といえます。
自分から何かを検索して動画を見るのではなく、AIがあなた好みに選択した動画を見ることが増えたのではないでしょうか?これはAIが選んだ情報があなたにマッチするようになったと言い換えられます。
動画マーケティングでも、「なんとなくYouTubeだけに投稿する」だけでは効果は得にくいものの、こういったAIの仕組みなども理解しながら展開すると、CVRが驚くほど向上します。
動画マーケティングのデメリット
反対に動画マーケティングのデメリットも把握しておきましょう。
- コストが上がる:クオリティーの高い動画を作るためには、制作費用が高くなりがちです。
- 時間がかかる:クオリティーを上げるには編集や撮影で時間を要することが多い。
- 視聴者の集中力:視聴者の集中力は短いため、動画を見ている間に興味を失わないよう工夫する必要があります。
- 専門的なスキル:いきなり自分の力だけでは、なかなか始められない。
- 動画を使った戦略:ただ動画を投稿するのではなく、集客から販売までの軸を作ることが必要。
動画制作には専門性が必要だけど、1本ずつ制作を依頼するとコストが高いということですね。
本記事でも具体例は紹介していますが、他にも無料のセミナーに参加したり、情報を収集しておくことが重要です。
動画マーケティングで重要なのは「軸」
動画マーケティングで一番重要なことは、興味関心を引くところから販売までの軸を作ることです。無駄なコストや手間がかからないように、ここはユーザーの行動を想定しながら組んでみてください。
動画マーケティングの基本的な流れ
具体的に解説していきます。
1.動画マーケの軸は「集客」から
まずは集客です。業種にもよりますが、向いているプラットフォームとしては、TikTok、YouTubeショート、Twitter、ブログなどが挙げられます。
もちろん広告も大きな集客元ではありますが、広告は予算を使い続けるドーピングのようなものなので今回は省きます。
2.集客した顧客の期待値を高める
上の図では「教育」と書かせていただきましたが、おそらくそのイメージが一番合っていると思います。
興味本位で集客した顧客に、「あなたの不安はこれですよね」「こうやって解消する方法がありますよ」「世間の例ではこうです」と理解してもらい、行動させることが目的です。
今までは縦長のLP(ランディングページ)が多かったですが、現在の動画中心の市場ではYouTubeが適しています。YouTubeは視聴回数を獲得できるか?よりも、どれだけ顧客を教育できるか?の方が重要ですね。
3.興味が高まったらフロント商品の紹介
集客したユーザーの興味をYouTubeで高めることができたら、実際に行動提示をしていきましょう。YouTube内で行動提示してしまうのがベストです。
「初回お試しパック」「無料サンプル」「セミナー」など、あなたの軸にあわせられればなんでもOKです。
4.フロント商品を通過した方にもう一度アタック
「初回お試しパック」など、フロント商品を通過したユーザーは、少なくともあなたの商品やサービスに関心がある状態です。その期待値が無くならない間に、動画でもう一度アタックです。
「この商品はこう使うともっと効果的」など、ユーザーがさらに知りたくなるような動画があればベストです。動画自体はDMでURLを送ることもできますし、興味関心が強まったユーザーは、自分から検索する可能性も高まります。
5.本当にあなたの売りたいサービス(バックエンド)へ
ここまで通過したユーザーはかなりニーズが高まっており、あなたの商品のファンになっている可能性もあります。ここまで通過させることで、購入だけでなく、リピートやサブスクの入会など、結果的にLTVの高い顧客になる可能性が高くなります。
なぜ動画マーケティングでもTikTokなのか?
動画マーケティングの基本的な流れを解説してきましたが、なぜTikTokが集客に向くのか?という点を詳しく解説していきます。
月間の視聴時間が多い
先に書きましたが、あなたはTikTokとYouTube、どちらを視聴することが多いでしょうか?
これ、なんとTikTokがYouTubeの視聴時間を上回ったんです。
YouTube:23.2時間/月
TikTok :23.6時間/月
衝撃ですよね!TikTokが爆発的に市場を拡大していることがわかります。
TikTokはスワイプしても見たくなる動画がずっとでてきますよね。AIおそるべし!
TikTokのアルゴリズムが集客向き
TikTokとYouTubeでは動画が表示されるアルゴリズムが全く違います。
まず、YouTubeだとチャンネル登録をした投稿者の動画が優先的に表示されますよね?対して TikTokのユーザーは、フォローした投稿者の動画ではなく、AIが選定した動画を見続けます。
要はチャンネル登録関係なく見てもらえるということです。
さらに、AIがおすすめするアルゴリズムもYouTubeとTikTokでは大きく違います。
YouTubeでは基本的に「強いチャンネル」の動画が表示されやすい傾向にあります。さらにSEOで上位表示を狙うというスキルも必要になってきます。
対してTikTokは動画単位で評価されます。ユーザーの興味を惹く動画さえ投稿できれば、フォロワー数0でもバズらせることができます。これから参入する企業でも十分勝ち目があるということです!
だからこそ、YouTubeだけ地道に投稿し続けるよりも、TikTokで興味関心を持たせてYouTubeに誘導する方が断然効率的ですね。
動画マーケティングは3C分析から
とはいえ、いくらTikTokでもユーザーに刺さらない適当な企画を上げ続けても効果は得られません。目的のユーザーに刺さるコンテンツを生み出すには、必ず3C分析を入れるようにしてください。
3C分析とは?
3C分析は、マーケティング分析において、顧客・企業・競合企業の観点から分析する手法を指します。
- 顧客 (Customer):顧客のニーズや要求、行動パターンなどを分析する。
- 企業 (Company):自社の商品やサービスの特徴を分析する。
- 競合企業 (Competitor):競合企業の戦略や製品、マーケティングなどを分析する。
3C分析は、市場環境に適応するために必要な情報を把握するのに役立ちます。
顧客 (Customer) の調査
まずはユーザーニーズを知るところからです。3C分析の中でもユーザーニーズが一番重要です。ニーズを外せば、どんなに動画視聴数が増えてもコンバージョンしない動画になってしまいます。
調査方法はいくつかありますが、Googleの検索結果からユーザーニーズの仮説を立てるのが一番正確です。ツールとしてはキーワードプランナーやラッコキーワードを使えば、おおよそ読み取ることができます。
とはいえ、そもそも使い方が分からなかったり、ツールを使えたとしても分析方法が間違っていると無意味なリサーチになってしまいます。
手間も時間もかかる上に重要なポイントでもあるので、この辺りのリサーチは業者に任せるのがベターです。
それよりもユーザーニーズが出そろってから、あなたの商品やサービスの特徴をどう言い換えるか?に時間を割く方が、いい企画にたどり着くはずです。
企業 (Company)
自社の商品やサービスについては熟知されていると思います。ここで重要なのはユーザーニーズに合わせることです。商品やサービスの強みをどう言い換えるとターゲットにささるか?と考えてみてください。
例を一つ上げます。
「三陰交を温めるソックス」という商品をご存知でしょうか?この商品を「まるでこたつソックス」と言い換えるだけで売り上げが17倍にまで伸びたそうです。同じ商品でも切り口を変えて、ユーザーが欲しい!と思うポイントを見せてあげることが重要なんです。
競合企業 (Competitor)
最後は競合他社の調査です。結論から言うと「結果を出している動画マーケティングの軸を探し出してパクる」です。
まるパクリはNGですが、あくまで流れや構成は必ずパクるところから始めてください。競合他社がトライ&エラーを繰り返し、いいパターンへ修正し続けてきた結果からスタートすると、成功の確度はグンと増えると思いませんか?
水流を自ら掘って作り出し、風を見ながら何度も水車の確度を変えるよりも、同じ流れの中に同じ確度で水車を置くところから始めた方が効率的ですよね?そういうことです。
競合他社の施策を知るには広告から紐解くのが一番手っ取り早く、効率的です。とはいえ、専用のツールが必要なので、ユーザーニーズと同じく業者に依頼するのが賢明です。
動画マーケティングはコンテンツも重要
さて、これで分析もバッチリなので、いよいよコンテンツ作りです。動画制作のポイントを書き出すときりがないので、ここでは動画マーケティングで重要な要素だけピックアップしていきますね。
TikTokは今すぐにやらないと損する
いきなりですが、TikTokは少しでも早くスタートさせることをお勧めします。というのも、時期にフォロワーが10万人以上のクリエイターは収益化できるようになります。※2023年1月現在
今までは素人クリエイターの動画が中心でしたが、YouTubeと同じくプロのクリエイターが本気で参入してきます。動画市場としてはもっと拡大されますが、今からアルゴリズムを理解したり、ファンを獲得するほうが、確実にハードルが低い状況です。
TikTokのコツ【動画マーケのクリエイティブ】
ショート動画のポイントは3秒見させることです。3秒見ると、脳が「このコンテンツは興味がある」と錯覚します。
TikTokはスワイプの指を3秒止める戦いということですね。
動画マーケティングに使える裏技①
TikTokはBGMが命です。なんだったらBGMを決めて、そのBGMに合わせて撮影をした方がいいほどです。
必ずTikTokで流行っている曲をつけてください!
さらに、編集時点ではBGMを外しておき、TikTok上でBGMをつけると、TikTokでBGMのソート機能が有効になります。
動画マーケティングに使える裏技②
視聴者に「コメント」を読ませる・書かせることを意識してください。
コメントを書いてもらうこと自体評価につながりますが、それ以上に重要なのが「視聴維持率」。コメントを読んだり、書いたりしている間、バックで動画が何度も視聴されます。
視聴維持率は必然的に上がり、視聴回数もガンガン回るので、自ずとTikTokから評価が上がり、多くのユーザーに動画が流れるようになります。
YouTubeのコツ【動画マーケ のクリエイティブ 】
YouTubeのチャンネルを育てるには、チャンネル登録者数や視聴数を追いかけることは重要です。が、あなたの目的はYouTubeチャンネルが育つことでしょうか?
違いますよね。あなたの商品やサービスについて興味関心を持ってもらい、行動させることが目的であれば、注目すべきは視聴数ではなく、CV数です。どれだけコンバージョンしたかが重要なので、見るべきポイントはYouTubeアナリティクスではなく、あなたのWebサイトの流入経路です。
YouTubeからの流入が増えたり、お問い合わせフォームの通過がふえれば、その施策は当たりです。目先の視聴数にとらわれないように気を付けましょう!
動画マーケティングはTECAで精度アップ
動画ができて投稿できた!ハイ終わり・・・ではありません。
重要なのはTECA(トライ→エラー→チェック→アクション)です。PDCAだと現代のスピード感にはついていけません。プランしている間に1~2か月たってしまうと、正解がでるころにはトレンドが変わってしまいます。
トライ&エラーをガンガン回しながら成功パターンを見つけてください!
動画マーケティングマニュアルをプレゼント中
さて、本記事で重要なポイントを解説してきましたが、自分で動画マーケティングを始めるのはなかなかハードルが高いですよね。
そんな方のために無料オンラインレクチャーでは動画マーケティングのマニュアルをプレゼント中です。 ぜひお役立てください。
ぜひぜひお気軽にご相談ください!お待ちしていますー!