マーケティング

【YouTubeマーケティング】企業チャンネルの運用方法

企業でYouTubeを運営するご担当者にポイントを解説します。

【YouTubeマーケティング】企業チャンネルの運用方法

YouTubeを使ったマーケティング

動画マーケティングといえば、真っ先に思い浮かぶのがYouTube

YouTube は世界最大の動画共有プラットフォームであり、さまざまな動画を投稿・視聴できる場所です。

マーケ担当

YouTube上でマーケティングキャンペーンを展開することで、潜在的な顧客とつながることができますよね。

詳しい解説に入る前に・・・

YouTube でのマーケティングには多くのメリットがあるので、さっと見ていきましょう。

YouTubeのメリット解説イメージ

まず、YouTube のユーザー数は動画プラットフォームで断トツです。2023 年 1 月時点で、YouTube の月間アクティブユーザー数は 20 億人を超えています。20億人となると、世界で最も人口の多い国の人口を上回っています。それだけのユーザーがYouTubeを視聴しているということです。

次に、YouTube はターゲットを絞ったマーケティングが可能です。広告はもちろん、投稿する動画でも、企業は目的のユーザーに合わせて動画をターゲティングすることができます。

つづいて重要な点が、YouTubeはユーザーを教育しやすいということ。教育というと、聞こえ方は悪いですが、動画は圧倒的に情報量が多く、ユーザーの興味関心を高めやすいコンテンツです。たとえば、YouTubeの調査によると、YouTubeから動画を視聴した後、企業の製品を購入したことがあるという回答者が 43% にまで上りました。

さらに最近ではShopifyとの連携もあり、ECとしても一歩進んだマーケティングが可能になりました。

最後にYouTubeは広告を出稿することができます。コスパがいいことはもちろんですが、何より動画での広告といえば、圧倒的にYouTubeが最大手といえるでしょう。

YouTubeをつかったマーケティングはさまざまです。企業は、製品やサービスの紹介動画、ブランドのストーリーを伝える動画、教育やエンターテイメントの動画など、さまざまな角度から動画を使ったマーケティングを展開することができるプラットフォームといえるでしょう。

YouTubeが伸びない!

とはいえ、YouTubeでチャンネルを開設しても伸びない!という企業も多いのではないでしょうか?

先に結論からいきます。

YouTubeの視聴回数やチャンネル登録はすぐには伸びません!

YouTubeの伸び方をチェックしている様子

これはYouTubeの仕様によるものです。YouTubeで視聴されるには「ブラウジング」や「関連動画」として、視聴者の目につくところに掲載されることが必須です。

ですが、YouTubeチャンネル開設したばかりでは、ほとんど動画が掲載されないのです。

というのも、多くのユーザーに掲載されるためには「チャンネルと動画の評価」が必要になってきます。そして、その評価で最も重要とされているのが総再生時間です。

チャンネル開設当初は総再生時間が極端に低いことから、なかなか評価を受けることができず、動画が伸びない・・・という状況に陥ります。

マーケ担当

では、今から参戦してもチャンネルは伸びないんでしょうか?

そんなことはありません。

ちゃんと継続できていれば、必ず動画は視聴されだします。ただ、手法を間違えていると、なかなか伸びづらいので、重要なポイントをこの記事で把握していきましょう!

YouTubeマーケティングをstep by stepで解説

それでは企業チャンネルをどうやって伸ばすか?どうやって動画マーケティングとして組み込んでいくか?について、具体的に見ていきましょう!

わかっているつもりでも、なんとなくでスルーしている項目はありませんか?そこが伸び悩むポイントかもしれません!しっかり一つずつチェックしていってくださいね。

目標設定とターゲットの明確化

まずは目標の設定です。

目標は具体的な数値目標を設定しましょう。ただし、目標は必ずしもYouTube上の数値では表せません

例えば、最終的にECサイトの商品販売を目的としてYouTubeチャンネルを運営している場合、「1万回の視聴はあるが、ECサイトへの流入が50人」「1000回の視聴だが、ECサイトへの流入は300人」、どちらのチャンネルが好ましいでしょうか?

YouTubeを開設した目的をぶらさず、目標を設定していきましょう!

ただし、目標は必ず具体的な数値目標を立ててください

月間の視聴回数、登録者数の増加、Webサイトへの流入数など、具体的な目標を数値で管理していると、成長を追いやすく、達成率も具体的に把握することができます。

また、目標の数値は現実的で達成可能なレベルに設定してください。高すぎる目標はやる気が無くなってしまい、投稿頻度やクオリティーが下がる原因となります。自身の業務状況で、どれだけYouTubeに時間を費やせるかを計算し、達成できる範囲の目標を立ててくださいね。

マーケ担当

そういえばYouTubeは総視聴時間が大事でしたよね!モチベーションで投稿頻度は下げたくないですね。

目標が明確になったら、次はターゲットを明確にしましょう。

どういったユーザーに動画コンテンツを見てもらいたいのか?ターゲットとなる視聴者を設定することで、見てもらえそうな企画案・コンテンツを作り出すことができます。

マーケ担当

視聴回数が多くても、全くターゲットとかみ合わなかったら残念ですよね。

年齢、性別、興味関心、他にどういった動画を見ているか等、できるだけ詳しく設定する方が効果的です。

高品質なYouTubeコンテンツを制作する

高品質なコンテンツとは画質や音質が良いということだけではありません

YouTubeで高品質な動画をイメージする画像

ユーザーが視聴したいと思うような、魅力的で有益な動画を制作するように心がけましょう。動画が「面白い」「役立つ」「課題が解決する」ような、視聴を続けたくなる興味深い内容であることが最も重要です。

だからこそターゲットの設定は重要で、設定したターゲットに合わせて、興味を惹く企画を用意しましょう。

もちろん、動画の編集や画質、音質も重要です。あまりにチープな動画や、画質音質が悪すぎる動画は、見ていて不快ですよね。

ユーザーにそう思われない高品質な動画を心がけましょう!

YouTube SEO最適化

YouTubeの検索エンジン最適化(SEO)を必ず意識してください。

YouTubeのSEO対策をイメージする画像
マーケ担当

SEOって言われると、めっちゃ難しそう!初心者でもできるの?

大丈夫です!SEOって聞くと、初心者ではできない!と思い込んでいる方も多いですよね。

確かに最大限効率的なSEOを進めるにはプロでないと難しいでしょう。でも!最低限は自分でも設定できます。優先度の高いものから解説していきますね。

キーワードリサーチ

まずはキーワードリサーチ。ターゲットの興味関心は何か?どういう動画なら見てもらえるか?競合チャンネルはどんな動画を投稿しているか?ということをリサーチしていきます。

最初は難しいので、ターゲットになりきって、YouTubeで実際に検索しながら検討していきましょう。

YouTubeの動画タイトル

タイトルはとても重要です。もちろん、ユーザーの興味関心を惹くことも重要ですが、YouTubeのシステムに「この動画はこういう動画」と理解させるにあたって、タイトルが一番重要になってきます。

必ずリサーチしたキーワードをタイトルに入れ、わかりやすいタイトルに設定してください

補足はサムネイルや動画の説明で行うようにしましょう。

サムネイル

サムネイルも重要です。ユーザーにおすすめ動画として掲載されても、サムネイルに魅力が無ければクリックしてもらえません。

動画に関わる情報を入れながら、ユーザーが魅力と感じる画と文章で構成してください。

マーケ担当

動画シーンから設定するのではなく、必ずサムネイルは作成する方がいいですね!

また、サムネイルはユーザーだけでなく、YouTubeのシステム(AI)もチェックしています。SEOに関わる大きな要素ですので、魅力的で意図のあるサムネイルを作成してくださいね。

動画の説明

説明もAIが動画内容を理解するための重要なポイントです。

また、ユーザーにどういった動画かを説明することも重要ですが、何より重要なのはユーザーへの行動提示です。

Webサイト、LP、ECサイト、他SNSなどのリンクを張り、動画内で誘導するようにしましょう。こういったリンクや行動提示が抜けてしまうと、ユーザーは動画を見るだけで終わってしまいます。

YouTubeをマーケティングの一つとして組み込むのであれば、必ず行動提示まで意識しておきましょう!

タグの設定

タグも動画投稿時に設定することができます。

基本的にタグはユーザーからは見ることできないもので、AIがあなたの動画はどういうカテゴリーのものかを判断するために使います。

マーケ担当

ツールを使うと、ユーザーからもタグを見ることができるのでご注意くださいね。

ただ、昔とは違い、タグの効力はかなり弱まりました。タイトルやサムネイル、説明でしっかりキーワードを入れてあげるほうが圧倒的に効果があるので、タグはプラスアルファ程度に考えてOKです。

専門知識の発信

YouTubeを通して、あなたの企業からの情報を見てもらうには、必ず専門知識が必要になります。

企業のYouTubeチャンネルでは専門知識が必要というイメージ

芸人のような話術やモデルのような容姿があれば違うアプローチも可能ですが、そういったアプローチではおそらく企業への集客には至らないでしょう。

YouTubeチャンネルを通じて、自社製品や業界に関する専門知識を発信することで、ユーザーはあなたの動画コンテンツを視聴してくれます。これが一般的過ぎると視聴されなかったり、すぐに離脱してしまう原因となってしまいます。

視聴者に「価値ある情報」と感じてもらうには、より深く細い情報が必要です。専門的になればなるほど、あなたしか出せない情報になっていくのです。

そんな専門的な情報を発信できれば、信頼性は高まり、チャンネル登録者数の増加やWebサイトへの流入が増えるはずです。

他のプラットフォームと連携

YouTubeだけで成長させるよりも、Webサイトや他SNSと連携させる方が効率的です。

企業YouTubeチャンネルの動画をSNSで連携していくイメージ画像

YouTubeの視聴回数が伸びるだけでなく、動画を使うことで効率的に訴求することができます。例えば、Webサイトの商品紹介ページであれば、画像とテキストだけよりも、動画での紹介があると親切ですよね。

YouTubeの成長と他プラットフォームのリッチ化といった、一石二鳥の対策となります。

コミュニティの育成

視聴者とのコミュニケーションはとても重要です!一方通行の発信より、ユーザーとコミュニケーションをとることで、圧倒的にファンの伸びが変わってきます。たった一つのアクションで、ただのユーザーがファンに変わることだってあるんです。

マーケ担当

やっぱりチャンネルからコメントが帰ってくると嬉しいですよね!

具体的にいうと、動画内でも必ずコミュニケーションを取ろうとしてみてください。

そして、コメントが来たら可能な限り返信すること!最低限でもリアクションはしてあげてください。

コメントへの返信や視聴者のフィードバックは、チャンネルのファン化につながり、さらにコメントを返してくれるチャンネルとわかれば、違うユーザーもコメントしてくれます。まさにいいスパイラルが生まれるということです。

こうなるとチャンネル登録者数の増加に繋がるのも当たり前ですよね。ある程度ファンが増えてきたら、ライブ配信やQ&Aセッション等も有効です。視聴者との関係を強化するために、いろいろ試してみましょう!

他チャンネルとのコラボレーション

他チャンネルとのコラボレーションはとても効率的です。

YouTubeはコラボレーションして進めた方がいいという説明をイメージさせる画像

相互の視聴者が増え、お互いに新たな視聴者を獲得できる機会が広がります。ではどういったYouTubeチャンネルとコラボレーションするのがいいのか?

実は狙い目は同ターゲットが見ている他業界のチャンネルです。

ほとんどの場合は同業種や同じカテゴリーのYouTubeチャンネルとコラボレーションしますよね?これももちろん効果があります。

が、視聴層がかぶっていることもありますよね?それだけではありません。

相手のチャンネルを見ていて、サービス購入に至っていないということは、同業種のあなたのチャンネルを見てもらっても、サービス購入に至らない可能性が高いと思いませんか?

これが、あなたがターゲットとしているユーザーを広く囲い込んでいるチャンネルとのコラボレーションであればどうでしょうか?

あなたからの情報はとても新鮮で、一気に視聴層に取り込めるかもしれません。

新しい視聴層を獲得するのであれば、同ターゲットが見ている他業界のチャンネルが最も効率的ということです。

イベントやプレゼント企画

YouTubeの発信はオンライン上での情報だけである必要はありません。

視聴者を引き付けるために、プレミアム感を持たせたイベントやプレゼント企画はかなり有効です。

クライアント向けの非公開動画などの限定コンテンツの提供や、あなたの企業でしか企画できないようなイベントが開催できれば、視聴者の関心をもっと高めることができますよね。

マーケ担当

ファンが増えてくれば、オフ会なんかもいいかもしれませんね!

重要なのは、「ユーザーのメリット」と「あなたしかできない」の両立です。

例えば、Amazonギフト券プレゼント・・・となると、あなたである必要は無くなってしまいます。これが「通常250,000円のところ、3社限定で無料でコンサルします」となると、欲しているユーザーに高いメリットを与えながら、あなたの企業や商品について訴求できますよね?

こういうプレゼントや企画であれば、比較的Webサイトへの流入も増えるはずです。

YouTubeアナリティクス分析と改善

動画コンテンツを投稿したら、必ずYouTubeアナリティクスで分析する癖をつけましょう。

マーケ担当

また難しそうなことが出てきましたね~!

視聴者の行動や傾向を把握したりするところまで分析できればいいですが、最初はなかなか難しいものです。

まずは以下の内容だけでも確認しておきましょう

まずは新規ユーザー数を確認してください。一般的に、同じユーザーが何度も視聴するより、新しいユーザーの視聴が増加するほうがチャンネル登録が伸びる傾向にあります。

続いて平均再生率を確認してください。毎回チェックすると、平均再生率の高い動画と低い動画が出てくるはずです。何が違うのかを分析していきましょう。

さらに詳細に分析するのであれば、再生率のグラフが下がったタイミングをチェックしましょう。「同じような画が続き過ぎた」「最後のまとめに差し掛かった」など、下がったタイミングは必ず何か要素があるはずです。

最後にチェックするのが「YouTube検索からの流入数」です。YouTube検索の流入が多いということは、それだけ関心の高いキーワード(企画)ということです。おそらく、その動画の続編を投稿しても伸びるはずです。

まずは簡単な4点だけでも分析を続けていきましょう。

とはいえ、そもそもYouTubeアナリティクスの見方がわからない!という方も多いはずです。企業YouTubeのサポートも設けていますので、お気軽にご相談ください。

YouTubeは我慢して継続×定期的な投稿

ここが一番重要かもしれません。

YouTubeで伸びるまで継続して定期的な投稿を続けるイメージ画像

冒頭説明した通り、YouTubeは動画プラットフォームの中でも最大のユーザー数を誇ります。さらに、AIはとても優秀で、正しく運用していれば必ずチャンネルは成長します

ただ・・・

成長するまで継続できない投稿者がほとんどです。これが伸びない最大の原因と言えます。

一般ユーザー(企業)がチャンネルを開設しても、すぐには動画は伸びません。一朝一夕で成長するものではないのがYouTubeです。

定期的な投稿を続け、視聴数が伸び出すまで継続する。

単純なことですが、一番難しい要素とも言えます。特にチャンネル開設当初は視聴数が一桁で心が折れてしまったり、伸びない時期が続くと、「これは続けても変わらないのでは?」とあきらめてしまうケースがほとんどです。

とはいえ、そんな鋼メンタルを持ち合わせていないという方も多いですよね。効率的に進めたいという方はプロに相談してみるのも一つでしょう。

マーケ担当

大丈夫です!私たちでもサポートできるので、諦めそうになったらいつでも相談してください。

動画マーケティングを伸ばすならYouTubeだけじゃない

ここまで企業のYouTubeチャンネルを伸ばす方法を解説してきましたが、一度「動画を使ったマーケティング」という目線で考えてみてください。

YouTubeでないと駄目な理由はありますか?

というのも、最近ではTikTokが爆発的に成長しています。月間の平均視聴時間ではついにYouTubeを抜きました

さらに企業の参入もまだまだ少なく、まだまだブルーオーシャンと言えます。YouTubeに固執せず、動画マーケティングで企業への集客・収益を増やしていきたい場合は、もっと幅広い視点でマーケティングを展開することをオススメいたします。

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動画マーケティングとは?企業で始めるコツと成功事例を解説

セミナー講師の紹介

岩永 亮平(株式会社アッシュ:ビジネスプロデューサー)
本記事の著者。

動画マーケティングセミナーの講師紹介

SEO中心にWebサイトやYouTube、TikTokのマーケティングを研究。企業のコンサルティング業務とリサーチ・分析業務がメインですが、制作にも携わります。

etc・・・

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動画マーケティングセミナーで重要なことは解説していますが、ウェビナー形式なので、どうしても一方通行の情報になりがちです。

貴社の状況を詳しくお伺いしながら、貴社に合わせた動画マーケティングの軸をご提案させていただけます。1hほど無料でコンサルさせていただきますので、お気軽にご相談ください!

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動画マーケティングマニュアルの参考

動画マーケティングを記事で知りたい方はこちら

動画マーケティングについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。